2005年7月7日

2012年の五輪開催で喜びにわいていたロンドンは、同時多発爆弾テロによって恐怖のどん底に叩き落されました。数箇所でほぼ同時に爆弾テロを行うという手口には、アル・カイダの筆跡がはっきりと読み取れます。しかもG8サミットの初日にテロを実行するという事実には、捜査当局や情報機関の努力にもかかわらず、中心を持たない一種のゆるいフランチャイズ組織であるアル・カイダの組織力が、いまだに衰えていないことが感じられます。ヨーロッパには再び重苦しい空気が流れています。イラクに派兵している日本にとっても、ロンドンの事態はけっして他人事ではありません。